佐藤 スズメ「おはようございます」って、なんであんなに難易度高いんですかね?
会社の廊下で誰かとすれ違うたびに、私は毎回、人生の期末テストを受けてる気持ちになる。
こっちは笑顔のつもりでも、鏡で見たら『本気出して無表情』。
相手の「おはようございます」に「……っす」と小声で返して、翌日から目を合わせてくれない族に認定されたこともある。
挨拶が下手な人間は、人類と関わるたびにHPを削られる。
そんな私に、ある日、『2プラスの魔法』がやってきた。
これはもう、魔法というより社会的ライフハックであり、現代の錬金術であり、コミュ障に授けられた最後のライフラインである。
1. 雑談が苦手な人にこそ効く、2プラスの法則とは?
この2プラス、正式には「挨拶+ひと言+質問」。
- 「おはようございます!」(←挨拶)
- 「今日、ずいぶん早いですね」(←ひと言)
- 「昨晩ぐっすり寝られました?」(←質問)
この3つを連続コンボで繰り出す。
それだけで会話が始まるんです。
ドラクエで言うなら、ルイーダの酒場で仲間を増やす方法が「おはようございます!」だったのです。
知らなかったよ……今までずっと一人旅だったよ……。
この2プラスの魔法は、実は桐生稔さんの著書『雑談の一流、二流、三流』(明日香出版社)で紹介されていたテクニック。
そして、この名著を爆速で全国に知らしめたのが、あのプレゼンの鬼・中田敦彦さんのYouTube大学だった。
本の中では、「雑談は、関係性をつくるための設計である」と定義され、5ステップ構造(始め方・広げ方・聞き方・盛り上げ方・終わり方)で雑談の本質がバッサバッサと解体・分析されている。
2. 「2プラスの魔法」実践ステップ(実は5ステップあります)
この2プラス、正式には「挨拶+ひと言+質問」。
……と、言いつつも、実際にこの魔法を使いこなそうと思うと、どうしても「受け取り方」や「終わり方」も含めて実質5ステップになる。
まずは基本の「おはようございます」「こんにちは」「お疲れさまです」など、ただの挨拶でOK。
この段階では「声が出た」だけで100点!
無言のすれ違いは透明人間化の第一歩です。
まず存在を可視化しましょう。
ここが魔法の前触れ!
挨拶に、ちょっとした観察結果を足します。
例:
- 「今日、早いですね」
- 「新しいネクタイ、いいですね」
- 「この前のプレゼン、すごかったです」
このひと言は、あなたが相手に関心を持っている証になります。
ここが魔法の真骨頂。相手に会話のターンを渡すシンプルな質問を添える!
例:
- 「今日はなにか予定あるんですか?」
- 「最近、忙しいですか?」
- 「昨日はぐっすり寝られました?」
この質問があるだけで、相手が自然と話しやすくなり、会話がスタートします。
質問して終わり、じゃなく、ちゃんと聞く&リアクションを。
例:
- 「へー!それ、楽しそうですね」
- 「なるほど〜!大変だったんですね」
- 「わかります、それめっちゃ疲れますよね」
この反応で、雑談が続く空気が生まれます。
相手の話を聞いたら、自分のことも軽く開示してみる(ミラーマッチ)
または、「今度もっと詳しく聞かせてくださいね!」など終わりに次回の糸を残すのも一流。
3. 「2プラスを取り入れた人」のビフォー・アフター|こんな人におすすめ!
🧍♂️ビフォー
- 「おはようございます」→ その後が続かず、壁のしみを見つめる
- 無理して話しかけても「え?それってどういうことですか?」と言われて沈黙
- 飲み会ではコップと親友になりがち
- 雑談中にスマホをいじるフリで緊急離脱
🕺アフター
- 朝の「おはよう」にひと言+質問を添えて自然な流れで会話が続く
- 自分が話さずとも、相手が気持ちよく話してくれる
- 「○○さんって話しやすいよね」と言われ、突然聞き役枠に昇進
- 飲み会で話題の呼吸 壱ノ型・質問斬りが冴える
- 結果的に、人との関係が自然と深まる
「2プラス」が特におすすめな人
- 話すのが苦手な人
- 雑談=自分が面白いことを言わなきゃ、と思ってる人
- 挨拶のあと沈黙が続きがちな人
- 業務連絡だけで誰とも心が通ってない気がする人
- 「気まずさ回避」に全パワーを使ってる人
- 話しかけたいけど、なんとなく空気が怖くて黙っちゃう人
2プラスってつまり、「自分が無理して話さなくていい魔法」なんです。
- 挨拶して、
- 気づきを一言添えて、
- 質問して、
- 相手の話を引き出せば、
あなたが無理に面白いことを言わなくても、会話はちゃんと成立する。
しゃべるのが苦手な人ほど、この魔法を使えば聞き役としての主役になれる。
佐藤 スズメしゃべれないなら、しゃべらせろ!
まとめ:「話しかけベタ」な人が今日からできること
挨拶だけじゃなく「ひと言」つけてみる
できればそこに「質問」も添える
相手の反応を「受け取る気持ち」で待つ
これだけで、会話は始まるし、ちゃんと続く。
私もこの技を知ってから、「なんか最近、話しかけやすいですよね」的なこと言われた(まじで)。
……昔の私に伝えたい。
お前の「おはようございます」で止まるな。
もう一歩踏み出せ。
その先に、雑談の扉がある。
佐藤 スズメ2プラスの魔法は、マジで効くから!
この本、2プラスだけじゃない!
桐生稔さんの『雑談の一流、二流、三流』には、この「始め方」だけでなく、
- 会話を広げるために必要な「違いの活用」
- 相手に信頼される聞き方とリアクション
- 大人数での雑談を操縦する盛り上げ方の技術
など、雑談が苦手な人間が一生悩み続けていた問題に、すべて解答用紙が用意されてるレベルで書いてある。
読むだけでも面白いし、実践すれば変わる。
「話すのが得意じゃない自分」でも、「人と関係を築ける技術」がちゃんと手に入る。
佐藤 スズメ雑談が苦手な人にこそ、この本はおすすめ
