風よ!炎よ!雷よ!
そして天井のシミよ、私を見ていてくれ…!
――これは、職場の雑談が苦手すぎて昼休みに壁を友とし、天井のシミに
佐藤 スズメ「今日は焼きそばパンですか」
と話しかけていた社会人が、ついに人間へと進化するまでのサバイバル記録である。
で、救世主が誰だったかというと、桐生稔さん。
あの伝説の一冊『雑談の一流、二流、三流』である。
この本、まずタイトルが最高。
一流・二流・三流って…階級社会を雑談界にも導入しちゃった感、たまらん。
そして内容はというと、
「雑談は才能じゃなく<型>でうまくなる」
という、雑談弱者には涙が出るような名言で始まる。
え? 型?
それって技術でどうにかできるってこと?
あの、血の滲むようなコミュ力地獄に希望の光ですか?
1. 雑談苦手人間の症状:それは「話しかけられ待ち」という名の冬眠
私の雑談偏差値はというと、27くらいだった。
職場の朝の「おはようございます」がギリの山場で、それ以上は沈黙のワルツ。
同僚:「今日、雨ですね〜」
私:「……はいっ(ガンダムばりの即答)」
こっちはこっちで全力なのに、なぜか空気が冷える。
エアコン止めてんのになんでだよ。
特に苦行だったのが昼休み。
みんなが笑ってる横で私は、天井のシミに話しかけていた。
「ねえ、あれ人の顔に見えない?」
誰も答えちゃくれない。なぜなら私は三流だったからだ。
2. 一流の雑談は「挨拶+2」で始まるらしい
桐生さんは言う。雑談には『型』がある、と。
その第一歩が、
「挨拶+一言+もう一言」
の三連コンボ。
これだけで雑談になるらしい。嘘だろ?と思ってやってみた。
私:「おはようございます」
相手:「おはようございます」
私:「今日、朝ずいぶん早かったですね」
相手:「ああ、ちょっと病院寄ってきたんですよ」
私:「えっ、大丈夫ですか!?」
――会話、続いたァァァ!!!!!(号泣)
もうね、天井のシミとは会話できない体になっちゃったよ。人間最高w
3. 雑談は武道である。型を繰り返せば、誰でも帯がもらえる
この本を読んで職場の雑談が苦手な私が、
一番刺さったのがやっぱり、
雑談は、才能ではなく『型』でうまくなる
ってところ。
営業でも、チームのコミュニケーションでも、飲み会でも、恋でも、
全部この型で基礎が固まる。つまり、これは雑談道なのだ。
剣道に構えがあるように、雑談にも「始める」「広げる」「聞く」「盛り上げる」「終わる」の五段活用がある。
私はようやく、棒立ちの雑談初心者から、構えを覚えた一兵卒になれたわけだ。
4. 雑談を克服したその先には「人間関係という名のラピュタ」があった
雑談を克服すると何が起きるかって?
- 会議で意見が出しやすくなった。
- 上司との距離が縮まって、変な緊張がなくなった。
- 挙げ句の果てには、「話しやすい人」って言われた。え?私が??
これってもう、奇跡というより、錬金術。雑談エルリック兄弟もびっくりよ。
まとめ:あなたもきっと雑談の型で職場を生き延びられる
職場の雑談が苦手で、毎日がつらい。
何を話せばいいのか分からない。
気まずさを恐れて、話しかけられない。
そんなあなたにこそ、『型』という武器を手にしてほしい。
『雑談の一流、二流、三流』は、雑談地獄に沈む者にとっての浮き輪であり、
時にバズーカでもある。
あなたの職場人生に、天井のシミじゃない『誰か』との笑いが戻りますように。
あとがき
……ちなみにこの本、『雑談の一流、二流、三流』、
ここまで語っておいてナンだけど、これでもまだ『さわり』に過ぎない。
雑談の始め方だけじゃなく、
「相手との違いをネタにして広げる技」とか、
「ビフォーアフターで人を褒める極意」とか、
「ネガティブ話への励ましの変換装置」とか、
雑談が苦手な人にとってのコミュ力トレジャーハントがまだまだ詰まってる。
つまり何が言いたいかというと、
雑談に自信がない人ほど、この本は一度開いてほしい。
人生の間が、きっと少しだけあたたかくなるから。
佐藤 スズメ天井のシミとも、いい感じにサヨナラできるかもよ・・・
シミと友達だったの多分私だけ 笑・・・えないw
