はじめに:この本、ちょっと衝撃でした。
ある日、読んだ本にズキッと刺さったんです。
タイトルは『運は遺伝する』。

作家の立花明さんと、行動遺伝学の第一人者・安藤寿康さんの対談形式で、
「人生は、努力よりも“遺伝”の影響が大きい」
ということを淡々と、でもズシリと語ってくれます。
最初は「うわ、遺伝のせいにしていいのかよ…」と半信半疑だったけど、読み終わった頃には、少しだけ自分を許せるようになっていました。
「なんであいつばっかり…」僕のモヤモヤはここから始まった。
ある日、クラスの人気者・リュウジ(一応仮名)がこう言った。
「俺、昨日まったく勉強してねーよ」
そう言いながら、テストは98点。
僕?
3日前から必死に勉強して、72点。
しかも、間違えたとこは全部ケアレスミス。
そんなことが何度も続いた。
あるあるっちゃあ、あるあるですよね(笑)
でも、「もしかして、努力って意味ないのか?」そう思い始めたのは、この頃だった。
頑張れば何でもできる?いや、それ“遺伝子ガチャ”かも
高校生になって、たまたま目にした本に書いてあった。
「やる気も才能も、けっこうな確率で遺伝します」
え、マジで?
- 知能の55%が遺伝
- やる気の57%が遺伝
- モテるかどうかも、顔面遺伝子で決まる…らしい
つまり、僕が努力しても報われなかったのは、才能のスタート地点が違っただけなのかもしれない。
頑張っても勝てない世界で、どう生きるか?
遺伝で決まるなんて、なんだか残酷。でも、本にはこうも書いてあった。
「努力するなら、“向いてること”に使おう」
向いてないことで勝負すると、心が折れる。
でも、向いてることなら、少ない努力で結果が出やすい。
僕はそこから、「自分が好きなこと」「興味あること」をちょっとずつ試してみた。
たとえば――
友達にバカにされてた“ゲーム実況”を、こっそり始めた。
向いてることは小さな才能|ニッチな場所が輝ける
正直、実況は下手だった。
でも、“マイナーゲームを語るだけ”って動画がじわじわ伸び始めた。
「こういうこと語れるの、なんか向いてるかも」
そう思えた瞬間、なんだか報われた気がした。
目立たなくてもいい。
小さくても、自分の場所があるってうれしい。
才能って、意外と“地味な形”で見つかるんだな。
努力は否定しない、でも“戦う場所”は選ぼう
努力がすべてじゃない。
むしろ、「何に向けて努力するか」のほうが大事だ。
- 向いてないことで戦う → 苦しい
- 向いてることで戦う → 楽しい
この違い、でかい。
リュウジにはリュウジの戦場がある。
僕には僕のニッチなフィールドがある。
だから、「努力すれば報われる」はちょっと違う。
正確には、「向いてる方向に努力すれば、報われやすい」が正解なんだと思う。
まとめ|努力は才能と相性が9割。焦らず、自分探しを
- 努力が報われない理由は、遺伝や才能の影響が大きいから
- 「やる気」「モテ」「勉強」「スポーツ」も、じつは遺伝が関係してる
- まずは、自分の向いてることを探そう
- 小さな才能は、ニッチな世界で輝ける
- 無理に「王道」で戦うより、自分の土俵を見つけよう
おわりに:ちょっと視界がひらける一冊かもしれない
『運は遺伝する』というタイトルを見たとき、最初は「なんか冷たそうな本だな」と思いました。
でも読んでみると、全然違いました。
頑張ることを否定しない。
でも、“頑張りすぎて傷つく人”にそっと寄り添ってくれる本。
そんな感じ。
「努力が足りない」「才能がない」と自分を責める人にこそ、ちょっと読んでみてほしいです。
きっと、少しラクになれるから。

「努力が報われないのは、自分のせいじゃなかった」
そう気づかせてくれたのが、こちらの本でした
『運は遺伝する』解説した記事はこちら

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