失笑ものがたり

失笑するお話し・・・というか雑記

【ネタ・家族・子供】純粋さ故の儚く散る夢、ポケモンマスターへの道のり。 ~失笑ものがたり~

 

今回は嫁さんから聞いたの話しを書いてきます

ーーある日の早朝のことです。

 

僕と嫁さんの子、ポケモン大好きそうた事タロスが朝から外で騒いでおりました。

 

「かあちゃーん!蝶々!蝶々!蝶々捕まえたー!」

 

観ると、捕まえた蝶々は少し変わった色の少し気持ちの悪い羽がついた生き物で、タロスの手の中でもがいていました。

 

 

手に虫のイラスト

 

 

・・・

 

 

(うん。これ、だわ。完全にだわ。)

 

 

手に虫のイラスト

 

 

蛾の存在を知っているのか知らないのか分からないけど、タロスが続けて言いました。


「この蝶々・・・もしかしたら伝説の蝶々かもしれない! かあちゃん、これ幼稚園に持っていってみんなに見せる!」

 

この日はタロスが通う幼稚園の日。

その幼稚園にを持っていくと言うのです。

 

目を輝かせ「伝説伝説」言っているタロスに本当の事を告げれなかったんだと思います。

「うーん、まあいいけどー」

と、嫁さん。

 

あまり気乗りしていない嫁さんでしたが、仕方なく伝説かもしれない蝶々(完全に蛾)を虫カゴに入れ幼稚園へと向かいました。

 

(タロスが言う【伝説】というのは、アニメポケットモンスターによる影響かと思われます。)

 

 

 

 

 

ーー車で5分ほどの幼稚園。

 

少し離れた駐車場に車を停め、伝説の蝶々(いやもう伝説の蛾と呼ぼう。)の入った虫カゴ片手にタロスと嫁さんは幼稚園を目指し歩き出しました。


車が行き交う道路に飛び出さないようしっかり手を繋ぎ、同じ幼稚園へ子供を通わす親同士の挨拶を交わし、遊具が並ぶ運動場へ。


園児数の割に狭い運動場。そこに差し掛かったと同時に男の子が小走りしながら話しかけてきました。

 

 

「タロス君! タロス君! なにその虫カゴ!」


どうやら同じ組のお友達みたいです。
物珍しそうな表情で虫カゴを覗き込んできました。


仲がいいらしいそのお友達に持っていた虫カゴを自慢げに掲げたタロス。

 

「見て見て! そうちゃん蝶々捕まえてきたの! 伝説の蝶々!」


「おおー!」

 


掲げられた伝説の蛾に驚きを見せ、さらに食い入るように見てくるお友達。


・・・暫く黙ってその伝説の蛾を見つめていたお友達が顔をあげました。

 

 

「タロス君。これ、毒虫だよ! 毒虫! 毒! 毒! これ絶対・・・毒虫だよ!


と、急に閃いたのか伝説の蛾を指差し『』を連呼し始めたのです。


毒攻撃を受け、虫カゴに入っている伝説の蛾を見つめるタロス。


何も言い返すことができないでいると、お友達がさらに興奮しはじめました。


「毒だよ! 毒! 毒! 毒! ・・・ぎゃあー!!


毒毒言いながら走り去っていったお友達。

 

その背を心なし寂しそうに見つめ、少し落ち込んできたタロス。

親心的にも、なんだか可哀想になってきたであろう嫁さん。

 

普段、嫁さんに怒られても全く動じないタロスですが、お友達の毒毒攻撃が相当効いたらしく、むしろ毒に侵されのか、しばらく一歩も動けずにいました。

 

しかしタロスは『毒』という言葉はまだ知らなかったと思います。

 

このときのタロスの頭の中はきっと・・・

 

 

(毒ってなんだ?毒?毒?毒??)

 

 

 

 

 

アニメポケモンの小次郎

 

 

 

 

 

(毒?毒?毒?)

 

 

 

 

 

モンスターボールを投げる小次郎

 

 

 

 

 

(毒?毒?毒?)

 

 

 

 

 

モンスターボールが開くイラスト

 

 

 

 

 

(毒?毒?毒?)

 

 

 

 

 

 

アニメポケモンのドガース

 

 

 

 

 

(毒?毒?毒!

 

 

 

 

 

 

アニメポケモンのドガース

 

 

 

 

 

!!!

 

 

 

 

 

(毒キモー!)

 


数秒後、「毒虫・・・」

と呟いたと思ったら、

伝説の蛾(ドガース)に手も触れることもなく虫カゴを地面に軽く叩き無理矢理逃してあげていました。

 

 

 

 

 

 

 

 


__晴れ渡る青空。
伝説のドガースは立派な羽を大きく広げ大空へ飛び立つ。
まだ見ぬ世界を目指して。

 

アニメポケモンのドガース、イラスト

 

 


__曇だらけな胸の内。
冒険者タロスは地を蹴りゆっくりと歩きだす。
現実を噛み締めて。

 

地を蹴り歩き出す子供のイラスト

 

 

ポケモンマスターへの道のりはまだまだ険しいのであった。